脳の切りかえ…②
私たちの頭の中には6人の自分(自我状態)
がいるということを以前お話ししました。
ある読者の方からもう少し書いてください、
と言われたので、今回はこのことについてお話ししてみたいと思います。
おなかの中にいろんな働きをする内臓が
あるように、脳の中にもそれぞれの役割を持った
器官があると考えられます。
それを自我状態と言います。
自我状態とはわかりやすく言えば、
その人の考え方の傾向や性格、気持ちなどを
表しています。
ある瞬間にどれかの自我状態が表れています。
大きく分けて3つの部分から成り立っています。
親的な自我状態 ・・・ P あなた志向
成人の自我状態 ・・・ A 事実志向
子どもの自我状態・・・ C 私志向
この考えをもとにある買い物風景を考えてみましょう。
・バックが欲しいと思っているときの自我状態
C:このバックいいなあ!欲しいなあ
A:いくらするのかな?(値段を確認する)
○○円かあ…これを買うと今月きびしいな・・・
Pさんどうしようか
P:へそくりが少しあるけど、これ使って買ってあげようか
A:そうしよう!(Cにむけて)買ってもいいよ!
C:レジに持っていく。これください!
買い物をするだけで瞬間瞬間いろんな自我状態が表れますね。
この変わり方には人それぞれにくせがあると言われています。
自我状態はさらに6つにわけることができます。
そうです、頭の中に6人の私がいるのです。
今回お話しした P・A・C がさらに
効果的なもの
効果的でないもの
に分けられます。
(効果的) (効果的でない)
NP優しい親 ・・・P・・・厳しい親CP
A
NC自然な子供 C 大人しく従う子供CC
反抗的な子供RC
この6人は全部自分なのです
生活していくうえでいろんなところで
この6人の自我状態が表れ、一瞬のうちに入れ替わるのです。
この6人が自分の自我状態だからこそ
自分でコントロールできていくのです
イライラしているのはCPの自我状態にいるな
やさしい気持ちでいられるときは
NPの自我状態に入れてるな
など、今ここで自分の自我状態がどこにあるかと
考えることで、A成人の自我
そうです、客観的に考え判断できるのです。
次の機会には6つの自我状態それぞれについて
分かりやすく話せるようにしたいと思っています。
いつも言っている客観性を持つことが大事です。
今、私の自我はどこだろうかと
ちょっと立ち止まって考えてください。
自分自身が見えてくるし
どうしたらいいかも見えてくるでしょう。